軟水と硬水の違いはなぜ現れる?地層の成分と滞在時間が関係していた!

軟水と硬水の違いはなぜ現れる?地層の成分と滞在時間が関係していた!

どうも、うおたサバ子です。

このページでは、

硬水と軟水の主な違いについて書いていきます。

  • 具体的に何が違うの?
  • 硬度と成分以外に何かある?
  • なぜ、違いが現れるの?
  • どちらの方がいいの?

と言った疑問を解決できます。

硬水と軟水はそれぞれ

風味、味が異なる

のはみなさん体験済みと思います。

石鹸の泡立ちも異なりますが、

その主な理由は水に含まれている成分です。

マグネシウムやカルシウムが多い水は、硬水に該当するのです。

逆に少ない物は軟水になります。

硬水と軟水の主な違いって?

硬水と軟水の主な違いって?
硬度、味覚、成分、石鹸の泡立ち等

軟水と硬水にはどのような違いがあるか。

わかりやすいのを3つ挙げてみます。

まず一番気がつきやすいのは味覚

硬水を今まで飲んだことが無い人は、

今まで飲んできた水と全く違うと話している事もあります。

例えば、まろやかさ。

硬水と比べると、軟水の方がまろやかな傾向があります。

逆に硬水は、何となくしっかり、苦い?様な味が感じられるのです。

それと、石鹸の泡立ち

海外旅行に行ったことのある方ならわかると思います。

特にヨーロッパの方。

私は海外に行くとき、お気に入りの石鹸を持っていくのですが、

全く泡立たないんですよね。

それで、ホテルに付属されている石鹸を使うと泡立つ泡立つ。

それと料理の相性です。

軟水は、日本食との相性は良いです。

しかし、硬水で日本食を作るとなんか違う様に感じられます。

やはり、軟水の方が美味しく仕上がる傾向があります。

逆に洋食は、硬水の方が向いている感じ。

これら全ては、水の成分と硬度に関係してきます。

軟水、硬水の硬度は何で決まってる?

軟水、硬水の硬度は何で決まってる?
カルシウムとマグネシウムの量

なぜ上記のような違いが生じるかというと、

その2つの水に含まれている

カルシウムとマグネシウムです。

具体的に説明しましょう。

WHOでは、硬水と軟水の違いに関する基準値を設けています。

水に対する硬度という物差しがあり、1リットルあたり120mg/lを超えている水は硬水。

120mg/l未満の水なら、軟水という事になります。

この「硬度」には計算式もあります。

2つの物質の量を加算して、硬度が算出されるのです。

1つ目はカルシウム。

まず水の中にあるカルシウムの量を測定。

1Lにつき何mgのカルシウムが含まれているかを計算します。

さらに、その数値に2.5を乗じるのです。

2つ目はマグネシウム。

こちらも1Lあたりの成分量を測定。

その数値に4.0を乗じます。

例えば、

カルシウムの量が10mg/lであれば2.5を掛けて、25というマグネシウムの数値が算出されます。

10×2.5=25.0

マグネシウムは5mg/lなら、4をかけると20という数値が算出されるのです。

この25と20という2つの数字を加算すると、水の硬度が算出されるということ。

それが120以上なら硬水、以下なら軟水だったので、この例の水は軟水になります。

実際に計測してみると、

ヨーロッパなどで採れる水はたいてい120mg/l以上になっています。

逆に日本国内の水は、その数字はかなり低めになります。

あなたの地域の硬度が知りたい方はこちらの外部サイトをご覧ください。

どうして硬水と軟水が出来るの?

どうして硬水と軟水が出来るの?
地下の滞在時間によって変化

なぜ海外は硬水が多いかというと、主な理由は地下での滞在時間です。

そもそも山などに降った雨水は、地下部分でろ過されていますよね。

その地下部分には、様々な種類の地層があります。

それらの地層に水が触れると、地層の中に含まれているミネラル成分も溶け出して、水とミックスするのです。

日本国内で採取される水の場合、地下部分に滞在している時間は比較的短いです。

あまり時間が長くなければ、水の中に入るミネラル分も少なくなります。

だから日本の水は軟水になっているんですね。

逆に海外の場合は、水が地中に滞在している時間が比較的長いので、ミネラル分も多くなります。

どの様な地層だと硬水になるの?

どの様な地層だと硬水になるの?
石灰岩が多くなると硬水がよく採れる

地下に滞在している時間も関係しますが、

それと同時に地下部分にある石灰岩も関係していきます。

欧米の場合、全体的に石灰岩が多いです。

その様な地域を時間をかけてゆっくり通過してくるので硬度が高くなります。

それだけに海外で採れる水の場合は、地下水の中には多くのミネラル分が混ざるのです。

逆に日本の場合は、あまり石灰岩の量は多くありませんし、滞在時間も短いです。

なので軟水が多く存在する訳に。

その分、ミネラルも硬水に比べ少なくなります。

硬水で石鹸の泡立ちが良くないのはなぜ?

硬水で石鹸の泡立ちが良くないのはなぜ?
カルシウムとマグネシウムがそれぞれ化学反応する

カルシウムは、石鹸と反応する性質があります。

カルシウムが石鹸に触れる事により、化学反応が発生するのです。

その結果、カルシウム石鹸という物ができ上がります。

マグネシウムも同様で、石鹸に触れるとマグネシウム石鹸が完成するのです。

実は、どちらも水に溶けづらい性質があります。

何より、その2つの石鹸は泡立ちはよくありません。

これが、硬水の泡立ちの悪さに関係してくるのです。

ちなみに硬水は、手洗い用の石鹸だけでなく洗濯石鹸と反応する性質もあります。

なので、硬水で洗濯すると汚れが落ちない事もしばしば。

硬水は健康にも嬉しい

硬水は健康にも嬉しい
マグネシウムはお腹の調子を豊かにする

また硬水には、健康に関するメリットがあります。

硬水の中に含まれるマグネシウムは、お腹に働きかけてくれるのです。

整腸作用があるので、お腹の調子を整えたい時は飲んでみると良いですね。

また、その他に含まれるミネラル分が血液にいき、

動脈硬化の予防を期待できる水もあるくらいですからね。

余談ですが、

海外の方は、お肉などを大きく食べているのでミネラル分が偏りがちになるそう。

そこで、硬水の水を飲んでその他のミネラル分を補っていたりするくらい。

私たちの私生活に取り入れると元気に過ごせるかもしれないですね。

しかし、子供には軟水

しかし、子供には軟水
子どもにはマグネシウムが胃腸に良くない

では軟水にはどのようなメリットがあるかというと、その1つは子供に対するやさしさですね。

子供の体はとてもデリケート。

飲む水にも敏感に反応してしまう傾向があります。

硬水は、子供にはあまりおすすめできません。

マグネシウムが多く含まれている水は、子供の胃腸にはあまり良くないのです。

また、大人の肌にも硬水は牙を剥くことも!

私は、海外に行くといつも肌がカサカサ、髪ボサボサになります。

これらも、同様にミネラル分が関係しているので、肌がつっぱってしまうんですね。

体に取り込む分にはいいかもしれませんが、生活の中で使用する水としては曲者です。

まとめ

まとめていきます。

  • 軟水、硬水はマグネシウム、カルシウムによって決まる
  • 硬水はお腹の調子を良くする
  • 石灰岩の地層に長くいると硬水になりやすい
  • 逆に地層の滞在時間が短いと軟水に
  • 硬水の場合は石鹸も泡立ちにくい
  • 硬水は子供にはオススメできない

と言った感じです。

硬水と軟水を飲み比べたりすると、なぜか軟水の方が甘く感じたりすることがあります。

これも、ミネラル分と硬度が関係しています。

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